視覚障害者向けの情報保障非営利団体で、へたれ代表を務めている。
代表としての仕事でアップアップである。
全部を担えない。でも、「こうして動きたい」「ここを強化したい」「これを詰めたい」あらゆる課題がある。
ルーティンワークの作業分担をお願いする。
この企画考えてくれる?と案件を渡す。
どうすれば?の課題だけふってお任せ、なんてのも多々。
そして、日々のレギュラー活動はしっかりメンバーが支えてくれていて動いていく。
安心してノータッチ。
ああ、ひとりじゃない。それぞれが自分の仕事を誠実にこなしてくれている喜びと信頼。
荷物を一緒に背負って、みんなで、動いている。
今日は、眼のご不自由な利用者会員の方々との交流会で奈良井宿の散策と機器研修をセットにした企画だった。
当番長のUさんの綿密なご計画、研修を担ってくれたデジタル班のTさんNさんたちの上手なレクチャー。
そして、視覚ガイド講習を生かして、あたたかなコミュニケーションを取ってくれたメンバー。
お手製の朴葉巻きや、昨日採ったばかりの山菜のお浸しを差し入れてくれたメンバー。
どちらもかなり手のかかる料理、昨夜の奮闘を推し量る。
「変わるよー」と途中から、カメラを担ってくれた副代表のYちゃん。
記録のためのカメラとボイスレコーダーを両手にみんなの中を泳ぎまわりつつ、それぞれのお仕事ぶりに感嘆。
わたしは、幸せな代表をさせていただいている。
ふと、先日読んで胸に残った文章を思い出す。
『NPO法人 CRファクトリー』HPリンク
この団体の代表、呉さんのコラム。
今回のこともあり、改めて、このコラムを読み返した。
以下抜粋引用。
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こんにちは、代表の呉です。
前文略・・・
長年のコンサルティング経験から言うと、「良きアドバイスを活かすことができる団体」
(それだけの推進能力を持っている団体)は少ないです。
どんなに良いアドバイスをもらっても、それを「やる」人がいないのです。
だからどんなに良いアイディアや気づきも宝の持ち腐れになってしまいます。
コンサルティングするときは、そこ(推進能力のある/なし)をとても大事に
見極めようと努めています。
だから誤解を恐れずに極論すれば、多くの団体で必要とされているのは、
良きアドバイス(だけ)をする人ではなくて、戦略アイディアや施策案を
一緒に「動かしてくれる人」です。「重い荷物を一緒に背負ってくれる人」です。
「旅の仕方を教えてくれるアドバイザー」ではなくて、「重い荷物を一緒に
背負ってくれる仲間」。そういう人がいればどれだけ心強いことか。
リーダーも恐らく2倍3倍輝くことでしょう。
そしてもっと究極のリーダー心理をいうと、「同じ気持ちでいてくれる仲間」を
最も欲しているのかもしれません。
私の大好きなMr.Childrenの「GIFT」という曲の歌詞に、
「知らぬ間に増えていった荷物も まだなんとか背負っていけるから
君の分まで持つよ だからそばにいてよ それだけで心は軽くなる」
という一節があります。
同じ温度で一緒に活動できる仲間ほど貴重で大事なものはないかもしれません。
「それだけで心は軽くなる」。
そこのマネジメントを支援していきたいです。
(代表 呉哲煥)
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ありがとう。すべてに。合掌。