争奪なきサバイバル
争奪戦ができない。
初売りに並んでダッシュ、とか、
限定品を目指して奮闘とか。
混み合っている場所を見るだけで、かたまってしまう。
子供の頃も、公衆浴場で混み合った洗い場で、最後まで一度も蛇口にたどり着けず、
掛け湯も上がり湯も湯船のお湯を桶に汲むだけで出てきたことも数知れず。
恋も、倍率の高そうな男性には、素敵だなとは思ってもはなから恋愛感情が芽生えない。
仕事もしかり。
売込みができない。
そして、天秤に乗せられたとたん、下りてしまう。
その場所で唯一でないなら、他を探す。
生き残りをかけた人生のサバイバルが始まったら、まっさきに脱落するだろう。
けれど、そのぶん、必要とされると「とことん」だ。
これまでいろんな意味で「生きて」こられたのは、奇跡かもしれないが、
小さな出会いと必要とされる奇跡の積み重ねで今がある。
ほそぼそと、生き残る。
戦わず、生きる。
それが自分なんだと思ったりする。
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