生きている音
梅雨も明け夏の気温はなはだしい。
クーラーのない我が家、窓を開け放って熱気をしのいでいるが、家の中に居ても汗だく。
綿モンペ(一応インド服)とTシャツという、超おばちゃんスタイルで
首にかけたタオルで顔を拭き拭き内職に励んでいるw。
窓を開けていると、いろんな音がはいってくる。
団地なのでそれぞれのご家庭の朝の音。
行ってらっしゃいの声、茶碗を洗う音、掃除機の音、出かかる車の音。電話のベル。
午前中は、カッコウの鳴き声も、それに混ざって聞こえてくる。
それから、農家の耕耘機?の音、遠い国道からトラックのクラクションがたまに。
郵便配達のバイク音、ポストにことっと落ちる音。
宅配便のトラック、ドアの開け閉めの音でああ、宅配車だなあと思っていると
たったったと小走りの音、続いてぴんぽーんとどこかのお宅を訪れたチャイム音。
夕方になると、近所の中学生ちゃんが、ボールをつく音。バスケ部なのかな。
からすといっしょにかえりましょ~、の農協放送が流れるころになると幾分暑さがやわらぎ。
巣へ帰る鳥たちの鳴き声がしばらくにぎやかに聞こえ。
窓の向こうに見える山が赤く染まる。
国道の走行が増えだし、鈍い車音が絶え間なくなってくる。
風の向きによっては、踏切の音も流れてくる。
「ごはんーーっ!」
ママの呼ぶ声が。呼応して小走り音、ドアが勢いよく開いて閉まる音。
子産み、子育ての10年を100件余りの集合住宅で過ごした。
その頃の、にぎやかさを思い出す。
生活の音。
しあわせの音。
生きている、音。
涙が、汗と一緒に流れたりする。
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