わたしがおばさんになぁっても~♪

のんたん

2012年08月26日 12:21

スーパーで。

牛乳コーナーの前で、どれにしようかと立ち止まると

ふと記憶がよみがえる。

亡き夫は、いつも棚の一番前のものを迷うことなくかごに入れた。

一つ奥の段には新しい日付のものが並んでおり。

「新しいものの方がいいのに・・。」と思っていると

私の思惑に気がついたのか

「僕はいつも一番手前のを買うんだ。今日明日に飲む生鮮なら、それで大丈夫だし。

たった一日違いで、よけられたら、牛乳も理不尽だろう。同じものなのに。」

と昨日の日付の牛乳を手に振り返った。

・・・。

こういうのを、陰徳というんか、わからないけれど。

そういう人だから

「わたしがおばちゃんになっても」

かわらず、愛でてくれていたのかもしれない。

「心配だわ、あなたは、若い子が好きだから」

という思いは、かけらもしたことがなかった。

妻という立場は、

なんと温室であったのだろう。

夫を亡くしてはじめて、

わたしはじぶんが@おばちゃん、であることをすっかり自覚することになった。

そして、こぎれいにしはじめた。

そのままでいいんだよと

思ってくれる温室は取り払われた。

せめて、お他人様に不快感をあたえないよう

みずぼらしくない暮らしをしなければね。

「あんまりきれいになると、心配だよ。」と、とぼけた彼のリップサービスは


もう聞けないけれど。

http://youtu.be/aNd9AESP3fQ


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