選者びんびん物語
短歌フォーラムin塩尻 学生の部が開催された。
全国の児童、生徒さんの表彰と地元小中学校の生徒さんたちの短歌にまつわる発表があり。
そして、楽しみはやっぱり、歌人の先生方の選評。
昨年に引き続き、小島ゆかりさん、
そして大人の部で司会を務めてくださった 穂村弘さん。
お二人にそれぞれ入賞作品の選評をお聞きしていく、ありがたいお役目をいただき。
入賞作品の読み上げも担当させていただいた。
朗読検討を考えてはいったものの。
プロのお二人の選評をお聴きすると、「おぉ~。。。」の感嘆しきり。
深い・・・。
選評をお聞きした後で、もう一回、読み上げをしてみたい欲求にかられた。
いつもながら、選評を生でお聴きできるときは、凡人のわたしでも
感性のアンテナがびんびんして、涙腺さえ緩む。
その先生方をしても。
「若さ、未熟さ、大人への入り口の子供たちの歌は、もう今の自分には作れない世界」とおっしゃる。
あきらめること、慣れてしまったこと、自己規制が働いてしまうこと。
「うらやましいことです。」と。
学生短歌の味は、その瞬間にしか生まれない「若い魂」の香りなのだろう。
ありがたいお仕事に、今日も感謝合掌。
表彰式では、入賞したお子さん方のお名前を心を込めて呼ばせていただいた。
親御さんたちのカメラの音が、幸せの音に聞こえてきた。
高校生、最優秀作品。
「青空に 突き刺すシャープペンシルの 芯折れてもう 戻らない夏」
青森県弘前学院聖愛高等学校 1年 松野 花さん。
ちりっと痛い、青春の歌。。
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