スキルアップ講座 音訳と朗読の読み分け

のんたん

2013年01月21日 20:51

今回は新人特訓とは別の既会員のスキルアップ講座。



演習資料を用意し、それぞれに読み検討時間を設け、実際に声出しをしてもらいつつ、考察。

人の読みを聞くことで、読みの違いの把握、ピッチやプロミネンスの工夫どころを考えてもらう。

実践者たちなので、飲み込みも早いし聞く耳がある。

読み検討時間を新人さんたちの半分の時間に設定してみたが、なかなかどうして、クリアしていく。

ハードルを上げつつ、時間いっぱいスピードのある研修をしたのだが。

おもしろかった~と講座後のご感想。

おもしろい、と思えるところが、実践者なんだよなぁ。 うれしや。

そのぶん、自分がグロッキー(笑)


以下配った資料。




【音訳と朗読 読みわけの技法】

声で「文章」を伝える読み方には大きくわけて二つの手法があります。

「情報」を伝える音訳読み。
「情緒」を伝える朗読読み。

この二つの違いは、ベテランでもはっきりとした定義をもって使い分けられてはいません。言葉で伝える、ということはそれほど繊細で、感覚的な世界なのです。

けれど、あきらかに違和感を持つ読みに出会った経験はありませんか?
情報伝達を優先すべき文章に感情が入ってしまっていたり、音訳であることを意識して、あまりにも情緒のない文芸作品に仕上がってしまっていたり。

塩尻朗読ボランティアグループの「読み」は多岐にわたっています。
情報テープ、民話、対面朗読、広報、文芸作品依頼テープ。
司会や影アナ、ナレーション、副音声で声を使うこともあります。

同じ読み方で、それぞれの場にふさわしい声になるでしょうか。
わたしたちは、自然と「読みわけ」をしているはずです。
ですが、しっかりできているレベルには届いていません。
その読みわけをきちんと意識して技術化することが、よりよい声表現につながるのです。
今回はその読み方の微妙な違いを体感しながら、学習を進めていきます。

<演習文>別紙

1 「広報しおじり」における記事内容にそった読み分け
① 特集記事冒頭 ② 暮らしの情報

2 「新聞」における読み分け
① 一般記事 ② コラム

3 「影アナ」における読み分け
① 場内注意事項 ② オープニング




関連記事