読み聞かせと読み語り

のんたん

2019年12月21日 01:26

「読み聞かせ」と「読み語り」池内見解
ご質問があったので私の想いをお話します。#東座 さんでの #パーソナルストーリー を「#読み語り」としたことです。「#読み聞かせ」とどう違うの?というところですが。
読み聞かせは、字のとおり、読んで、聞かせることです。ご両親が、祖父母が、先生が、大人が、こどもたちに、読んで、その言葉、発音、意味、思いを、「聞かせ」ることで、耳から入る情報群の効用を期待する、またその実績が証明されている教育的手法です。
また、対面で顔を見合わせながら表情豊かに、良い発音で読むことで、未満児のこどもたちは読み手の口の動きから「調音」の仕方を会得もしていきます(これ結構重要)。繰り返し言葉の多い絵本は、いろんな意味で読み聞かせに最適です。
読み語り、も読んで字のごとく、読んで、語ることです。
朗読、あるいは、音読で作品を読みつつ、その内容の背景情報情緒を加味して語るものです。こちらは、教育ではなく情報伝達の手法です。聞き手が受け取るそれは学習ではなく、共感やあるいは異論、すでに存在している聞き手の内なる様々で複雑な感情や経験にアプローチする、揺さぶりを入れる、という手法なのです。
わたしはときおり学校へも本を読みに入っています。主に市外ですが。
小学校には読み聞かせボランティアの方々が定期的に日常のひとコマとして入ってくださっています。それは「読み聞かせ」で正解です。とても大切で有意義な時間です。そして、いつもの、知ってる大人、が読みきかせることが有効です。
だからこそ、非日常の出来事としてたまに2時限も使って「おはなしを聞く会」なんてのを外様の私が担うとき、「読み語り」で行くのです。内容も、ガッツんもので、笑わすか、泣かすか、考え込ませるかを、してきます。彼らの経験値の範囲からちょっとだけ大人のラインとホッとできる自分ラインを織り交ぜて、揺さぶるのが私の仕事です。
東座では、映画が主役です。2時間を超える上映をミア終わった直後か、これから観る方々への40分間。今回の幕間イベントがお客様にとってまるで、あって当たり前だったかのように読み語れたらいいなあと模索しています。#リンドグレーン




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