作る方も聴く方も

のんたん

2013年03月15日 19:01




視覚障碍者情報保障の音源は、長らくカセットテープでした。

けれど、時代の流れで、カセット音声機器が次々と製造を中止、

カセットテープそのものも市販量が大幅に減少してしまい、

私たちの活動もカセットテープでの録音配信が困難になってきました。

そこで補助金などを活用し機器を揃え、デジタル録音に移行を試みています。


が、

作り手の私たちがデジタル化ができても、音源を聞いてくださる利用者の方々がカセットプレイヤーでは、

デジタル録音のCDを聞いていただくことができません。

そこで、利用者の方々との交流会を持つなかで、専用再生機が

障害者福祉制度を使った日常生活用具として申請できることをお伝えし、

福祉課にお願いして私たちで代理申請ができるようにしました。

個別に対応を続け、この1月には利用者すべての方にCD再生機が行きわたりました。

が。

(・。・)作り手の私たちが四苦八苦しているのと同様、聴き手の利用者の方々も

この新しい機器の操作に苦慮しています。

今日は、利用者の方お二人と、ご自宅に伺い、あーでもない、こーでもない、と、

その機器をいじりながら、お茶会をしてきました。

機械操作のお話で集まったのだけれど、そこは女同士、おしゃべりに華が咲き。

「またこうしてゆっくりおしゃべりとお茶したいねぇ」と笑いあいました。

大事だなぁ、やっぱり。じかにふれあい、お声をいただくということ。

声に温度を、活動にぬくもりを。

もっともっと、それをこころがけていきたいです。



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