ひとつの真理 朗読考
朗読を長く学んできて、目が不自由になり点字図書館から音訳図書サービスを利用するようになった方。
ご自身が朗読の世界にずっといたこともあり、音訳読みが「情緒も何にもなくてお経みたい」で、なじめない、と最初はおっしゃっていた。
が。
「この間届いた録音図書は、これまでのと違うの。確かに淡々と音訳読みをしているのに、聴いていて心地よくて
物語がすっと入ってくる。ああ、いい。。って顔がほころんじゃう。この方の声もいいの。訓練されている、落ち着きのある聴きやすい声。」
そうなんだよね。
ようは、プロの技術をしっかりもった読み手のものであれば、聴き手の耳が喜ぶのだ。
朗読だから、音訳だから、ではなく。
クオリティーがあるかないか、の差なのだ。
ボランティア活動のネック。
そのクオリティに、読み手の個人差が出るということ。
録音図書で読書を楽しむ聴き手の耳は肥えている。
無償であるがゆえ、表立ってその差の不満を口にしないだけで。
問題はそこであり。
底辺で論じるなってことだねぇ。。
関連記事