リハ―サルに見る指導者の力

のんたん

2013年06月05日 00:04

6月30日、レザン中ホールで行われる塩尻声楽花籠15周年記念演奏会。

リハーサルにご一緒し、アナウンスのタイミング作りをさせていただいてきた。



指導は、声楽家の吉江忠雄先生とピアニストの木内栄先生。

繰り返されるレッスンに、タクトを振る吉江先生は汗だくになりながら、檄を飛ばしたり、笑わせたりと

出演者のテンションを作っていく。ひとりひとりに声をかける。



伴奏の木内先生は、もちろん、弾きっぱなし。

それを、午前、午後と繰り返してく。

出演者の方は独唱の練習もあるので、おのおの休めるが、おひとりで伴奏を担う木内先生は丸一日ピアノを弾き続ける。

先日の打ち合わせの時も、木内先生は、生徒のためにピアノを弾き続けていた。



別ジャンルの歌の司会を担ったこともあるが、本番はプロピアニストがつくが、練習は録音した伴奏でする風景もよく目にしてきた。

「レッスンはすべてご自身でピアノをつけていらっしゃるのですか?」とお聴きすると

「もちろん、やはり、生で音をお渡ししながら作り上げていくことが重要なので。」とさらっとおっしゃる。

合唱から個人まですべてにだ。

その労力を思うと、頭が下がる。

そして、同じく演奏家の木内先生のご主人は、カメラを抱え、生徒さんのベストショットを探しながら場所を移動していた。

その人の輝く瞬間を、フル稼働で、指導し、見守り、フォローする。

なんと幸せな生徒さん方だろう。

休憩時間には、お手製のお料理と薫り高いコーヒーを差し入れておられた。

世の中には仕事と割り切る指導者もいる。

かくありたい、と心の中で手を合わせたい気持ちでいた。




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