新興住宅と農村部は時間の流れが違う

のんたん

2013年06月09日 21:34

日赤の社資集金に歩いている。

集金期間は1か月。


自分の団地(新興住宅地)の中の集金は

次への移動も含めて一件3分弱。仲良しさんは別として、たいていは、

ピンポーン、

「はいどちらさまですか?」(インターホンの声)

「○○の集金です」

「はいはい」 パタパタ(スリッパの音)

ドアが開き

「お世話様です」「ありがとうございます」で集金。

直後のドア、ばたん。

またはインターフォン越しに、「うちは入りませんので」「はいわかりましたー」で終了。


が。同じ町内でも高齢化が進むあたりの農村部は違う。

昼間は畑に出ておられるだろうからと思い、夕方5時過ぎから回り始める。

若い衆がいるお宅は、ふつうに対応が早い。それでも、おあいそがよく、ふたことみこと、世間話が出る。

ありがとねえ、と即座に玄関は閉めずに見送ってから閉める。

また、お年寄りだけの世帯は、まずチャイムはあるが、インターホンはない。またはインターフォンがあっても機能していない。

チャイム、あるいは、声掛け(結構大声)に連動して、中で人の動く気配はある。

気長に待つ。

数分、長い時は5分以上して、玄関にお年寄りが出てくる。

で、集金の旨を伝える。

はいはい、待っててね。

お財布をとりに奥へ。

また気長に待つ。

戻るとゆっくりと玄関におつんべこ(正座)してお財布から小銭を数え始めて、はいどうぞ、と渡してくれる。

それから、ご苦労様だわねぇ、に続き世間話が始まる。

お宅のおばあちゃん、お元気?から始まって、ご自身の体調のことやらディサービスのおはなしや

畑の出来具合、そして昔話。

気がつくと30~40分。きりのいいところで、腰を上げ、ふたたびお礼を言っておうちを後にする。

そんなお宅が何件か続く。

7時半を過ぎ、真っ暗になってくると、切り上げて、また次の日に回す。

ぼちぼちと、ゆるゆると、集金は続く。

授かったお役目がなかったら、こんなふうにゆっくり町内を回ることもなかったろう。

これも必然。いただいている時間なんだと思ったり。


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