祥月命日が過ぎて

のんたん

2013年09月19日 22:13

昨日は、父の祥月命日。

三回忌は、月初めに終えていたけれど、やっぱり当日はなんとも、言い難く。

気持ちがざわついて涙もろい。亡き夫は父の逝去の頃、まだ自宅療養中で、

ゆっくり泣いている暇もなく、お通夜、葬式、49日、部屋の明け渡しと、家に寝ている夫が気がかりで

気がせいて。

父の居宅であった老人マンションのゆっくり作動仕様のエレベーターの中で足踏みをしたい思いでいたっけ。

3回忌を迎えても、なお、フラッシュバックは著しく、夫と父のダブル喪失は乗り越えられていないのを実感する。


父の遺したUSBには、日々撮りためた写真が残っており。

自分が撮っているのだから、当然父自身は映っていないのだが、

その中に私を撮った一枚がある。

居宅を訪ねては、世話焼きをうるさがられていた頃の写真。



プロパティには2010年2月5日撮影と残っている。

この頃は、初期がんを克服した頃で、翌年の再発までの穏やかな日々の中にいた。

出来の悪い娘だったけど。

ちょっとだけ世間に褒められる出来事があって。

叔母が父に褒めたら「俺の娘だから当然」と答えたと、後で聴いた。

あの年は、お姑さんと父のダブル介護の真っただ中でありながら人目に触れる新規の仕事がいくつも飛び込んできた年だった。

今思えば、まるで神様が分かつ前に、夫や親からの社会的認知をもらえる機会をくれたような気がする。

どこからあんなエネルギーが沸いていたのだろう。

翌年夫が倒れて、それからすべてが停止した1年。

こうして繰り返し繰り返し、波が来ては泣き、身が震え、ハーブティーにすがり、部屋をうろつき、朝を迎え

それでも、仕事があって、ときに体温を感じあえる相手がいて、笑いあえ。

生きて行くのだ。これからも。

満月の夜に、深呼吸。今日はミントティーにお世話になりながら。

合掌。

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