伝わる「本気」

のんたん

2013年10月10日 23:31

講師、という仕事は、怖い。

と改めて思う。

先日の学習会は、校正係長さんが講師を務めてくださった。

会の最長老でありながら、学びの姿勢は崩れず、PC講座にも果敢に挑戦、するするとマスターされている。


今回、学習会をするにあたり、事前準備と検討会をもち、わたしにも幾度かご相談の電話をくださった。

用意してくださった資料は厳選のものと見てわかる。

2時間の講習のために、お心をいかに使ってくださったかは、

受講した会員たちの感想からも顕著。

かくありたき、と改めて思いつつ、自身の仕事ぶりを振り返る。

ここ数年、講師仕事のオファーが近隣市町村からも続いた。同時進行で3つの講座を掛け持った年もあった。

慣れてきた感がある。

かつて、講師を担い始めた頃の緊張感を失いつつあるのではないか、

常に、MAXの創意工夫ができているのか、

繁忙をいいわけにしていないか。

教える身としての研さんを怠れば、それは講義内容に見えてしまう。

精一杯のつもりで、2時間の講義を終了してぐったりと疲労する自分に満足して、

その先を目指すのを、手控えていないか。

いいえ、頑張ってるわ、わたし、と一人の自分が答える。

そうかしら、まだまだじゃない?

もう一人の私が、ひややかに、私に言い放つ。

もうひとり、

まぁ、いいじゃない、できることはできる、できないことはできない、自分の容量で誠実であれ、よ。

甘やかしてくれる私も生まれる。

対立をさせない。自分の中で。

そうやってしのいでいく。

自分をほめて、叱って、元気づけるのも、また、自分。

そうして、「本気」を維持していくのだ。

受け取る側に、「本気」になってもらうために。








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