伝わる「本気」
講師、という仕事は、怖い。
と改めて思う。
先日の学習会は、校正係長さんが講師を務めてくださった。
会の最長老でありながら、学びの姿勢は崩れず、PC講座にも果敢に挑戦、するするとマスターされている。
今回、学習会をするにあたり、事前準備と検討会をもち、わたしにも幾度かご相談の電話をくださった。
用意してくださった資料は厳選のものと見てわかる。
2時間の講習のために、お心をいかに使ってくださったかは、
受講した会員たちの感想からも顕著。
かくありたき、と改めて思いつつ、自身の仕事ぶりを振り返る。
ここ数年、講師仕事のオファーが近隣市町村からも続いた。同時進行で3つの講座を掛け持った年もあった。
慣れてきた感がある。
かつて、講師を担い始めた頃の緊張感を失いつつあるのではないか、
常に、MAXの創意工夫ができているのか、
繁忙をいいわけにしていないか。
教える身としての研さんを怠れば、それは講義内容に見えてしまう。
精一杯のつもりで、2時間の講義を終了してぐったりと疲労する自分に満足して、
その先を目指すのを、手控えていないか。
いいえ、頑張ってるわ、わたし、と一人の自分が答える。
そうかしら、まだまだじゃない?
もう一人の私が、ひややかに、私に言い放つ。
もうひとり、
まぁ、いいじゃない、できることはできる、できないことはできない、自分の容量で誠実であれ、よ。
甘やかしてくれる私も生まれる。
対立をさせない。自分の中で。
そうやってしのいでいく。
自分をほめて、叱って、元気づけるのも、また、自分。
そうして、「本気」を維持していくのだ。
受け取る側に、「本気」になってもらうために。
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