一枝のざくろ

のんたん

2013年11月08日 23:09



ちっとも実がはじけないのだけれど、色づきはきてるの

取りにいらっしゃいな、と

何度かお電話やFAXをくださった母と同年代の先輩。

午後の隙間に、お電話をして、お庭のザクロをいただきに。

庭に出て待っていてくださり。枝ぶりをともに眺めつつ。

少しお気持ちにたまったものがあり、堰を切ったようにお話をしてくださった。

「あなたとはなすと、いっぱい笑えてね。すぅっと楽になるわ。」と言ってくださる。

何度かのお声掛けは、このおしゃべりタイムの伏線と感じ、できるだけ時間の取れる時を選んだ。

若輩ものながら、(彼女から見れば)お教えをいただきながらの幾年月

過分な評価をくださる、ありがたき師匠であり、「友」的存在。

実だけを切り取ろうとした私に「枝ごとよ。飾るには、そう、その辺。」と。


なるほど。

「食べる」という頭しかなかった我が情緒の無さに苦笑する。

玄関に、飾る、あるいは床の間?

こういう風流を身につけなければなるまいに。年かさだけを過ごしている。

ありがたくいただいてきた。


関連記事