旅は、帰る楽しみを味わうためのもの

のんたん

2014年03月25日 02:44




夫と旅がしたかった。

仕事っきりで生きてた出不精な人だったから、きっと、どこに行っても。

たとえば、寝台列車の旅を選べば、室内に「おぉ~・・。」

食事に「わぁ~。。。」

北の大地の景色に「ほえ~~・・・。」

と、感嘆符だけで過ごしただろう(笑)

わたしも同類。

で。

帰宅して、言うんだ。


「あ~やれやれ、やっぱりうちが一番、かあちゃんのめしが一番。」


夫が存命で、定年を迎えていたら。

この言葉が聴きたくて、わたしは旅の計画を何度もこっそり練っては、行こう行こうと

彼の重たい腰をあげさせていたかもしれない。


かつて単身赴任から帰って、食事をしている夫の顔が、あの言葉が

私の人生をモノクロからカラーに換えてくれていた日々だったなぁ。。

春だよ、おとうさん。

ずっとずっと、やっぱりやっぱり、さみしいよ。





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