気がつけば、もう十数年来の友としておつきあいしてくれている彼女と彼、大好きな二人。
はじまりは、まちづくりのイベントだった。
話の流れで戸隠参りに行ってみたいのよねぇ、とつぶやいたのはこの早春のイベントでの舞台袖。
覚えていてくれて、行こうよと誘ってくれた。感謝。
3人のスケジュールがやっと合った今日の午後。
昼過ぎに合流して、一路戸隠へ。せめてもの気持ち、3人分のおにぎり弁当を作り持参。
運転上手な彼のびゅーん高速で、あっというまに戸隠奥社へ。
そこからリュックを背負ってお参りにGO!
若き二人に、時々振り返りながら、「大丈夫?歩く速度落とそうか?」といたわれつつ(笑) 長き参道へ向かう。
パワーみなぎる樹齢400年の杉並木を通り抜け、
これでもか、の長い長い石段を上る。(へたれて写真なし)
汗だくになるころやっとたどりつき、浄めをしてお参り。
神殿周りの滝の音、鳥の声、強い霊気。
木々と対話し、深呼吸する「彼」のまねをして、両手を広げ、気をいただく。
アスリートの「彼女」は、ぴょんぴょんと跳ねるように、あちこちに横枝のように伸びる脇道に外れては戻ってくる。
おばちゃんは、動く気力もなく定点でそのかわいさを眺めつつ(笑)。
参道ですれ違う人々。
子を抱く若い夫婦。
幼子がバイバイと手を振ってくれる。かわいい。
高齢の母の手を引く、熟年夫婦。
みんなに気さくに声をかける「彼」と「彼女」。
息子に手を引かれたおばあちゃんは、若い「彼」の声掛けにあら嬉しい、あたし80過ぎたけど「ちゅうしてあげたい」と笑い、
彼は、「わーい、いただきます」、とサラッと答え、頬を差し出す。満面の笑みで「ちゅっ」とおばあちゃん。
おしょうばんくださーい、と彼女とわたしも「ちゅっ」をいただく。
お元気達者のおすそわけ、ありがとうございますw
この友人の二人は、こういう一期一会の達人なのだ。
かなわない。(笑)
ふもとに帰って、そばソフトクリームをなめ、
それから、おそば。
たった半日で、戸隠フルコース堪能。
幸福感で、身がぶるっとする。
帰り道、「今日の高速代とガソリン代、割り勘して。」と運転手の彼に。
すると
「なにいってんのー。今日はね、のんたんの少し早い誕生日祝いの旅なんだよー。」と返ってきた。
そして彼女がアカペラではっぴばあすでぃ、とぅーゆー、と歌いだし。
えー。
・・・そうか、もうすぐ、誕生日。忘れてた。
そうかー、それで、行こう行こうと誘ってくれたんだーー(感涙)
ありがとうありがとう。
幸せな半日をいただきました。