女系ご先祖さま
お盆にはいる。入りに先駆けて本日お寺様の供養経もあげていただき、
さあ、ひとり盆の始まりだ。
と思った、そのせいか。
唐突に、納戸の柳行李が私を呼んだ気がして、
どれどれ、なんぞご用でしょうかと、ひっぱりだして開いてみる。
雑多にはがきや書類や写真が詰まっている行李。
実家が売却される折、なんぞ思い出にと
開かずの間となっていた仏間の棚からいただいてきたもの。
ざっと中を見て、いくつか祖父母の写真をとりだし、
整理したもののあとはそのままお蔵入りしていた。
あらためて、見分。
ふとt枚の写真に手が止まる。
初めまして、のお顔が。
裏書を見ると。
まぁ。抱かれた赤子は、私の祖母。
ということは、横に立つご婦人は、わたしのひいおばあちゃん。
で、赤子を抱く老婦人は、ひいひいおばあちゃん。
そうでしたか。
異宗派婚家に嫁いだ身ゆえ、お仏壇にはあげられませんが。
棚を作ります故、しばしごゆるりご滞在なさいませ。
独り過ごしのお盆を憂い、お尋ねくださいましたか?
ありがとうございます。
つつがなく、暮らせておりますが、心強いご滞在です。
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