凛としたその言霊を声にして
今年度最後の中間教室。
卒業する中3組の何人かは、入試を受けてから教室に集まってきた。
プチ解放感?いつになく雄弁だ。
最後の授業は、茨木のりこさんの詩集から数編を選んだ。
卒業していく子らに、声に出して読み、味わい、その凛とした言霊のひとかけらを身に入れおいてほしくて。
下読みタイム。
「わたくし」という呼称が新鮮だったようで、「わたくし」 「わ・た・く・し」と言葉を舌に転がして楽しんでいた。
「汲む」
「自分の感受性くらい」
「私が一番きれいだったとき」
自分で選んだ作品をしっかりと声にする。
いつものおちゃらけが一人も出なかったことは、立春を超えて漂う、卒業へのカウントダウン効果だろうか。
大人っぽい・・・、と15の横顔を眺めた。
わたしからは、
「答」 という作品を、朗読して渡した。
その意図、、、通じただろうか。
次は、卒業の日だね、もう一回会えるね、と抱きついてくれる女子さんの頭をなでで、教室を後にした。
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