泣きのバイブル

のんたん

2010年01月07日 23:20

泣くと楽になる、という現象がある。

痛くて泣くとか、目にゴミが入って泣く、というのではなくて、感情的涙を流すことに意味がある。

この感情的涙にはストレス物質の「コルチゾール」とやらを体外に排出する役目を持っているからだそうだ。

長く生きてると、このままだとやばいかも、という予兆を察知できるようになり、
立ち上がれなくなる前に、いっちょ早めに泣いとくか、と予防泣きで、事を乗り切ったりする。

とはいえ、感情の吐露に大いなるブレーキをもつ身としては、

そうそう簡単に「感情泣き」をできるものでもなく、起爆剤がいる。

泣きアイテム。

音楽とか本とか映画とか。

きっと誰でも、そういう1冊、1曲を持っているのだろうな。

わたしの泣き薬は、これ。


西原理恵子 「ぼくんち」



西原(サイバラ)の他の作品、たとえば「はれた日は学校を休んで」 や「いけちゃんとぼく」もじょわっっとくるが、

「ぼくんち」は、滝泣きに最適だ。

そして、

笑ってなんぼ。生きるぞ、くそったれ、

と元気になる。

暮れに本棚を整理していて、不覚にも手に取ってしまった。

別に泣きたかったわけでもないのに、何回目の読みか数えきれないのに

また読んで泣いてしまった。

こういうのを、バイブル化というのだろうか。

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