兄と弟
4つ違いの兄弟。
上の息子は背が高くがっしりタイプ、さらっとヘアで和顔。
下は細身で中背、天然パーマで洋顔。
外見はずいぶん違うが、やることなすこと、同じことが多かった。
小学校は野球、中学はバスケ、高校はバンド。
ポジションまで、野球はファースト同士、バンドも、どちらの子もギターとボーカル
と、なんだかお兄ちゃんの来た道を弟が追っているように育ってきた。
小学校、中学校と連続してどちらも生徒会長を務めた。
大学も上が卒業すると同時に同じ大学に下が入学。
学部が違うので、初めて別の道だね、と話してたが
どうもそうでもない気がしてきた。
上の子は在学中ずっと塾の講師のアルバイトをしてきた。
教育学部なので、自分に合ったバイトであったろうと思う。
だが、当然のように、下の子も、別の塾の講師バイトを始めたのだ。
上の子は、少人数制、マンツーマン方式のところだったが、
下の子の選んできたのは、授業形式の塾。
いわゆる「教壇」に立つ集団授業の講師だ。
研修、予習が大変なようだが、面白いらしい。
上の子は、卒業して教職についた。
下の子は、教育学部ではないのだが、
もしかして、進級するうちに、教職過程もとろうかな、と言い出すかも?
なんてひそかに思ったりしている。
兄弟二人で夜遅くによく会話している。
小耳にはさむと指導法の話なんかして、なんか、深い話してるなぁと感心したり。
父親も男兄弟で育った人だが、この兄弟の仲の良さは不思議に感じるほどだという。
仲よきことは、よいことだ。
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