うちめし
今年の春、上息子が帰ってきて、下息子が自宅通学の大学に入って
夫が残業と泊まり込みだらけの部署から人間らしい時間に帰宅できる部署に異動し。
いっきに家庭内密度があがった。にぎやかな春となった。
来年の春は、またいっきに人数が減りそうだ。
下息子は勉強とバイトの効率を上げるため大学近くのアパート暮らしをするという、
上息子も赴任地によっては家を出る。
夫もこのまま自宅から通える範囲にいるかどうか。
結婚生活の半分近くは単身赴任の人だったし。
そうやって、ばらばらになったり、たまの数年一緒に暮らせたりしてきた家族の歴史。
もしかしたら、この1年が最後の勢ぞろいになるのかもしれない。
いずれ、息子たちは家庭を持つ。
日曜日の夕食。
夫は早々からちびちびと。
上息子は地元ぃバスケに行くので、仕事から帰宅してシャワーを浴びて、ほとんど立ち食い状態で掻きこんで。
下息子はのんびりと。
家族のメンバーがおもいおもいに「うちめし」をたいらげていく。
B型家族。みんなでそろっていただきまーす、てな風景は遠い昔のことだけれど
同じ食卓で、家族のみんなが、わたしの作った料理をおいしいと食べてくれている光景を
覚えておこう。
幸せな時代の風景として。
熱いお茶をどうぞ。
まだ過ぎていない冬の先。
旅立ちの春を 想う。
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