幸福な熱の記憶再び
昨年、
「幸福な熱の記憶」という記事を書いた。
塩尻市の図書館企画で「おとなの朗読会」をさせていただいた際、
プログラムの中に使わせていただいた「田川未明」さんの別作品を紹介したものだ。
件の朗読会では「あさいはるのひるひなか」という彼女の小作品を読ませていただいた。
朗読会ではノスタルジー、誰にでも残っている「記憶」をキーワードに「大人をやすもう」とサブタイトルをつけて
作品を選ばせていただいていた。
昨日、その記事に作家の未明さんご本人がトラックバックを置いていってくださった。
(トラバ記事
Blogトル二タリナイコト「声に出して読む」)
「幸福な熱の記憶」という記事が、再び「幸福に」わたしに熱を届けてくれた。
「語り」はストーリーテラー本人の色に物語が脚色されていく世界だが
「朗読」は、作品の魂をいったん身に入れて、咀嚼し、穢すことなく外に作品の空気をそのままにお伝えできるよう
身を尽くす作業だ。
わたしがその域に達しているとはいえないが、心がけはそこにある。
その作者の色を感じるために、周辺の他の作品やエッセイ、人物紹介をした別作家の作品なども読みこんだりする。
じかに感じることができることは、稀なこと。
朗読者が作者とこういうお付き合いができることは、なんと至福なことだろう。
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