テーブルに小さな花束・命の誕生

のんたん

2011年03月18日 22:31

息子がかわいい花束をもらって帰宅。

テーブルに飾る。

卒業式後の離任式でもらったもの。

彼は4月から今の高校から小中一貫校に移ることになった。

昨日の夜まで、生徒に関わり続けての今日の日。

「式では生徒にどんな言葉を?」

「ウケをねらったわけではないけれど、ウケてしまった」と話してくれた言葉。

『どんな料理でも最高に美味くする調味料があります。何だと思いますか?

それは、空腹です。心底腹が減っているとき喰う飯は、最高のご馳走となります。

これからの人生でもいままででも、いろんなことがあると思う。ここが底かと落ち込むこともあるかもしれない。

でも、それが心の空腹だとしたら。

どんなささやかな出来事にも「っめっちゃ美味い!」、

つまり「嬉しい」「楽しい」「幸せだ」と感じられる心の状態を持てた、ということになります。

全てが栄養となります。

美味い飯を、食ってください!以上!』


日頃、大食漢の誉高き、息子。

大爆笑は生徒だけでなく、同僚諸先輩からも聞こえたという。

その光景を想像し、わたしはテーブルの花束を眺めながら、ひとり、くすくすと笑っている。

教師たちは、卒業式でも離任式でも笑顔で生徒たちを送りだし、

職員室に戻ってから、鼻をすすりあげ、泣き笑いをしあったそうだ。

残務は31日まで続き翌1日からの異動となるとのこと。


今日はまた、嬉しい日だった。

兄に息子が誕生した。

今日は父を乗せて入院以来初めての外出に付き合っていた。

すると兄から携帯に「陣痛きたから病院へ連れて行く」とメール。

買い物を終えて帰宅して数時間後、こんどは

「子ども生まれた」と一言メール。

その短さは臨場感を物語っている。付き添ったようだ。

「おめでとう!。落ち着いたら写メおくれ~♪」

数分後、生まれたての赤子がおくるみに包まれ、兄嫁が満面の笑みをカメラに向けて寄り添っている写メが届く。

出産という大仕事を成し遂げた女性のすっぴんは、かくも美しいものか。

おめでとう。命の誕生。

おめでとう。卒業の生徒さん達。


生きることは、めでたいことです。

生きていることは、めでたいことです。

おいしく、ご飯を、たべましょう。




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