彼女の声

のんたん

2011年07月11日 22:24

昨年度の講座に限って、初回からポータブルレコーダーを買い込み、音声を録音していた。

今にして思えば、この、彼女の声を残すためにだったのか

と、事後解釈をしたくなるほど。5年も講座をやってきて昨年に限って「録音」をしたくなったのだ。

先だって天国へ旅立った友人の声。

視覚に障がいのある彼女には、朗読ボランティア養成講座の初回にいつも、

「見えないということ」についての講演をお願いしていた。

講演前の打ち合わせは、いつも漫才のようになって、笑いっぱなし。

講演そのものも、「あいの手をいれてよねw」と彼女にいわれていて

時々突っ込みをいれながら笑い声が出る講演風景だった。

彼女の遺族にお渡しできればと、その音声の編集をしている。

いきいきと、生前の彼女の声が耳に響く。

まだ、いないことがぴんとこない。

電話をすれば、「はぁい。もしもしぃ~。」と受話器の向こうに声が響くのが

当たり前のような気がしてならない。

ああ。

好きな人の声は、癒しだ。

人の声は、ぬくもりだ。

そうなんだ。

ありがと、ね。。。


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