学びを身に入れる近道

のんたん

2011年08月06日 10:44

塩尻での朗読講座は毎年の恒例なので、

前年度以前の受講生の何人かにアシスタントにはいってもらい

講座後半から、その年の受講生の個別練習時間に朗読アドバイスに入ってもらっている。

学びは、受け取るだけでは思いのほか身についていかなかったりする。

人に伝えよう、理解してもらおうと苦心することで初めて、細かい部分で自分の理解度の振り返りになる。

それを、実感したのは、息子たちのアルバイト姿勢からだ。

息子たちは二人とも、大学受験を終えたその足で、進学塾の講師アルバイトを始めた。

場合によっては、ひとつしか違わない受験生に指導をしていく立場。

下息子は、伝えられる、応えられる講師になりたい、と新学期当初は受験期より勉強していた。

これは、大きな力になっているのだと思う。

上の息子は、教育学部だったので実践で理解してもらうには、を学ぶ環境を得られた。

教職に就いた今も、あのアルバイトはよい学びだったと振り返っている。



朗読講座の修了生の中でも、早い人は、2,3年で指導的立場に入れる人も出てきた。

やはり、コミュニケーション能力の高い人。

好奇心の強い人。

伝えたい、という意識を常に持っている人。

朗読はコミュニケーション、と講座の中で伝えているが、

実は、あらゆる学びのすべては、受け取り、身に入れ、そして伝えるという「コミュニケーション」なのだと思うようになった。


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