樺焚き
お盆最終日。
お寺様からいただいたお塔婆をお墓に届け、樺を焚いてご先祖様のお見送り。
日差しはあったが風のある日だったので、あつけはひかないですむだろうと、
夫と二人、午前中に行ってきた。
ぷちぷちと白樺の燃える音をききながら、手を合わせる。
「また来年だな」と夫。
「うん、また来年、一緒にご先祖様のお迎えと送り、こようね、」と答える。
答えてそれを信じる。
おばあちゃんのところには息子に行ってもらった。
激やせした夫が会いに行けば、帰った後のおばあちゃんの精神症状に悪そうだし、
行けば半日がかりになるので、彼自身の体力も心配なところ。
息子は根気よく話し相手になってきてくれたようだ。
やはり、いつもの言い募りが出ていて、少し施設のお手を煩わせている様子を聞いてきた息子、
できるだけ、俺が行くわ、と。
ありがとね。
夫は昼間は半分寝て、夜は2時間寝ては1時間起き、を繰り返している。
一度に食べられない食事は、何度もに分け夜中に目がさめるたび、一口ずつ何かを食べては寝る。
続けて眠れない、一人前に食べられないことを嘆くので
睡眠も食事も、小分けで摂ってるんだから、合わせて一日量に足りれば同じだよ、
発想の転換、転換♪とほっぺをつねるマネをする。
夫は鼻で笑う。
静かに共に過ごす。息子が帰れば、またちがったにぎやかさが戻る。
来年も、同じように、うん。
お盆が、同じように迎えられますように。
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