居間にある今のベッドでは夫の起き上がりがきつくなってきたので
車いすを買った平出家具さんへ行って電動ベッドを物色。
よさそうなのを注文した。1週間のうちには届くそう。
トイレも、父の居室にあったような体を預けられるマットつきの手すりにつけ変えたくて相談。
「介護保険はご利用にならないですか?」と聞いてくれたけど、たぶん申請はしない。
審査申込から、認定審査、認定を待つ1カ月、それからケアマネさんが決まって相談して
手続きして、、、。人の出入りの数多さと待つ日数、
そのたび繰り返し症状を聞かれ、状態を試されるあの行程は
ゆっくり老後を過ごすためならいいが、今の夫には味あわせたくない。
おばあちゃんのときも父の時も申請して利用もしたけど
二人の場合は、手続きの面倒の割に、ああ助かった、ってほどのこともなかった。
刻々と病状が変化して行くので、認定が下りる頃にはその介護度のサービスでは意味をなさなくなっている。
すると、ケアマネさんから「申請し直せば」とくる。
また全行程の繰り返しをせよと?と気力が失せたものだった。
もちろん、場合によるんだろうけどね。介護保険制度が命綱になるケースもあるだろうし。
父の居宅にあった家具類は、友人の助けも借りていくつかを、
被災地から避難してきて生活をされている方などにもらっていただけた。
残りは、来週末の49日法要が終わったら処分。
居宅のホームからも完全撤収となる。
居室明け渡しの期限もあって法要を早めていただいた。
49日までは、現世にとどまっているという。
なので、まだできるだけ、生前の様子を残した形で部屋を保存している。
父が愛した8階ベランダからの眺めも見おさめ。
位牌と一緒にベランダから風景を眺めてこよう。
今、父の遺骨と位牌は、兄夫婦の所。
お嫁さんが手作り料理のお供えなどしてくれて、夫婦で守ってくれているそうだ。
兄夫婦の家も高層マンションの上階。
父はそこでも風景を楽しんでいるかもしれない。