非常識?

のんたん

2011年10月04日 23:32

今年、卒業30年の学年同窓会の予定があって。

案内が来たのがちょうど夫と父の入院でバタバタしているときだったので

通知の締め切りは気にしていたものの、結局父の葬式が済んでようやくクラス幹事の方に返信を出せた。

出欠の締め切りを過ぎてしまっていたのでお詫びと近況の手紙を添えて。

新聞配達とパン屋のバイトをかけもちしていたのもあって遅刻の多かった高校時代。

相変わらずだなぁと思われたかもなぁ。

返事は欠席。今の状態で出られるはずもなく、

もしかしたら夫に話せば「2時間くらいいいじゃないか、行って来いよ。」と言ってくれるかもしれないが

気持ち的に無理があった。

最後に出た同級会は、15年前。卒業から15年、久しぶりの再会の機会だった。

当時は、亡き母の闘病で毎日病院に通っていた頃。

そのときも夫が「子ども見てるから、たまには気分転換も必要だよ、息抜きしてこい。」と送り出してくれた。

子持ちが夜に外出するなんてと、お姑さんはいい顔しなかったけど、気持ちが有難く、出かけた。

久しぶりにあった級友との時間は楽しかったけど、その数日後

病院でバッタリその同級会で一緒だった級友の一人と出逢って。

どなたかご病気?と聞かれ母が入院していることを話すと、

急な入院?と聞かれて、ずっと入院しているのと答えたら

え~?おかあさんが入院しているのに、同級会に出てきたの?と

信じられない、という顔をされたことが強く心に残っている。

私は、非常識なことをしたのか、と、ずいぶんと悲しかった。

そしてまた今回の通知。

あの時の気持ちがよみがえって、人生のうちに数回しかない同窓会の通知が

いつも家族の病気の時というめぐりあわせの悪さもあり、無理を避けた。

でも、かえって前のことがあったおかげで行きたいなぁというさみしさはない。

これもまた塞翁が馬、だな、うん。



関連記事