集英社発行の「YOU」というコミック誌に
ハート再生ワーカーズというマンガが連載されており。
今発売中の号に、松本市長、菅谷昭氏が登場している。
菅谷市長は、信州大学病院の甲状腺外科の医師だった。
チェルノブイリでは事故後、5年目から内部被ばくによる小児甲状腺がんが異常に増加した。
現地の役に立ちたいと専門医としてまず5年間、訪問診療を担っていたが、
10年目に発症率がピークに(通常の130倍)に達したことから
なんと25年勤務した信州大学病院を退職、
その退職金で生計を立て、国土の20%が汚染地となったベラルーシ共和国に移住、
以後5年半に渡り、現地で甲状腺手術に奮闘した。
現地の手術法は、首に大きな傷跡が残る手法、術後の合併症も大きかったので
傷を最小限に、合併症を最小限にする手術レベルを伝え続けた。
帰国後、彼自身も癌にかかっている。
事故当時、旧ソビエト連邦は国の一大祭事を控えていたため、国民に事故の事実を伝えず
放射能汚染を知らないままこどもたちは、毎日グラウンドで祭事の練習に励み、
いつものように森に木の子やイチゴをつみにいき、汚染された食物を食べ続け、
知らないうちに被爆していったという。
・・・・。ひどいはなし、、ひとごとでなく。。。
まんがってすごいな。
とてもわかりやすく、それでいて訴える力は大きい。
マンガの後半は今、菅谷市長が取り組んでいる自治体レベルでの「できるかぎりのこと」の紹介と
彼の言葉でマンガは締めくくられている。
「厳しい現実ですが、日本は汚染国であるという事実をしっかりと受け止めてください。」
「今、希望を見失っているお母さんは多いでしょう。」
それでも、、、
「今は、下を向かないでください・・・!」
「今、できることをやりましょう、子どものために。」
講演会等は出向けずにいるが、思いがけず、ゆっくりこういう発信を読むことができてありがたかった。
この再生ワーカーズのシリーズは11月に「私たちの震災物語」と題し単行本として発売されるそうです。