フリージアとバラ
母の祥月命日。
一般の仏花では、お気に召さないだろうと、彼女らしい花をチョイス。
黄フリージアと、トゲ処理をした紅バラと、かすみ草を組み合わせて作り、午後、お墓へ。
フリージアとかすみ草の花言葉は「無邪気」
バラは「情熱」
どう?ママ。
色もなかなかいい組み合わせでしょ?はっきりしてて。
同じ赤でもカーネーションのほうが春花だし、母親っぽいけど。
でも、ママ、あなたには、薔薇、よね?
「俺のは?」と父親が言いそうなので、彼には真澄のカップ酒をお供え。
二人と、ご先祖様にたくさんのお線香とお参りを。
今日ね、やっと石材店に、電話できたよ。週末に現場で打ち合わせ。
夫のお墓の建立に入るよ。
あたし、今、世帯主なんだよ? 笑っちゃうね。
役所の書類もさ、みんな、わたしの名前で来るんだよ。すごく不思議。
長いこと、自分の名前で来る郵便物なんて、仕事関係以外はダイレクトメールくらいだったのに。
どんな契約も、自分の名でするんだよ。なんか、変。まだね。
ご先祖様への一礼の後、振り返って、「ばいばい」と手を振る。
これは、ママ用の「さよなら」
またね。
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