こんなとこにいるはずもないのに
http://youtu.be/BqFftJDXii0
「山崎まさよし / One more time,One more chance 」
好きな曲だったので昔よく聴いていた。
いまさら、歌詞がリアルによみがえる。
ほんとに、そのとおりだ。
こんなとこにいるはずもないのに。
遮断機が下りて足を止める。
踏切の向こう、電車が通り過ぎたら、手を振っているかもしれない、と一瞬思う。
スーパーでレジを待つ間、ふとレジを抜けた先で「ここだよ」と手をあげる姿を目が探す。
辻に差し掛かると、ひょいっとその角から、「おぉ、ただいま」と
いつもの歩き方で、あのジャンバーで、あのカバンを持ってこっちに向かってくるような気がする。
深夜に聞こえる小さな足音が、そのうち、うちの玄関の前で止まり、そっと鍵を開けるような気がする。
「なんだよ、起きてたのかぁ」と、開いたドアから破顔がのぞく気がする。
想像する、とは違う。
一瞬、一瞬、そう本気で「思い込んで」期待する。そして、気がつく。首を振る。
夜中に彼を載せて、相沢の救急外来に走ったあの日が、近づいてきた。
この夏の空気は、1年前をフラッシュバックさせる。
きっと「あの日」まで、このフラッシュバックは季節をなぞりながら、続いていくのだろう。
本当に乗り越えるべき時間は、時間差であとからやってくるのだなぁ。。。
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