短歌の行間を想像してみよう

のんたん

2014年01月29日 15:44



今回の中間教室での朗読時間は、「短歌」

短歌フォーラム学生の部の入選作品を題材に、その行間を想像し、幅のある朗読をしてみよう、の巻。

社会教育課にお願いし、実際にフォーラム当日に配られた作品集をいただけたので、それを持参。

31文字の世界から、想像できることを話し合い、イメージを作っていく。

たとえば

「たのしみは ボールをうったそのしゅんかん 土のにおいが鼻にくる時」の歌。


ボールをうった瞬間に土の匂いがあがるんだよね。

じゃ、サッカー?

いや、サッカーなら蹴る、じゃん、打ったんでしょ?野球じゃね?

いやーバッドでボール打っても土の匂いしないじゃん、サッカーだってシュート打つっていうし。

そうかなあ、打つっていうんだから、土の上で打つものだろ?あ、ゲートボールか?

小学生がゲートボールかよ、しねーってww

バスケじゃ体育館だしねぇ、

え?外でもやるけど?

そんならバレーだっていいじゃん、

違うよ、やっぱ野球でさ、ボールに土がついてたんだよ。

そうかぁ?ゴルフかもよ?

ゴルフなら、草の匂いだろ、って小学生がゴルフする?

セレブなんだよ、きっと。



(笑) ←脱線していく会話に聞き役の私の楽しさ表現


という感じで、そのシーンを想像できる場面を討論しながら組み立てて行く。

子らの発想は聴いていると面白い。どんどん脱線もあるが、進むままに楽しく聴く。

あらかたいろんな想像が出尽くしたところで集約。

そしてみんなの意見から想像できる世界を頭に描きながらその短歌の担当となった子が朗読し、みんなで鑑賞。

担当が2巡するまで、それぞれの短歌の行間、奥の世界を想像していく世界を楽しんだ。


「ポケットは 人を笑わす道具だな 引っ張り出すと ほら牛の耳」

どゆこと?

ほれ、これさー

と自分のズボンのぽっけを引っ張り出す男子、

それを見て、きゃっきゃと女子の笑い声。

検証も完璧(笑)

ただ、言葉を声にするのではない。

言葉の奥にはちゃんと、意味と、世界があるんだよねぇ。

それを頭に置いて朗読すると、ほらね、無意識に、声が、変わるでしょ?

これが音読とは違う「朗読」なんだよー、の体感。


いっぱい笑って、いっぱーい話し合ってくれて、ありがとう。いい朗読だったよ。

今日もありがとうの合掌。






関連記事