相方に求めるもの
人生のパートナー。
亡き夫とは19歳での出会いから振り返れば30年、いつのまにか過ぎていた。
親と過ごしたよりずっと長い時間、当たり前に、自然に、家族でいた。
息子たちに言わせると、
「その当たり前が、世間では結構当たり前じゃないことに、思春期以降気がついた。」そうだ。
両親の不仲や、言い合いを目の当たりに育った子供が、結構多いという。
その副産物かもしれない子への過干渉あるいは無関心。
「居心地が悪い家庭って、結構ざらにあるんだよ、世間には。
大人になりかかると、見え始めるんだ、よその事情って。
だからこの家に育った自分の幸運に気がついた。」
そうなんだ・・・。
じゃ、居心地いいと思ってくれて育ったんだ?よかった。それだけでも、親やった甲斐があったよ。
なんでそんな話になったかというと、息子に、人生のパートナーとして
相手に求めるものって何?って質問を投げかけたことから。
彼曰く。「ご機嫌さん。」
感情が安定していて、人生の基本姿勢が「笑顔」レベルにキープできてる「ごきげんさん」であることが第一だという。
なるほど。
息子彼女は、食は細いがなんでもおいしく食べる。
いつもニコニコしている。
長年の付き合いでも、ケンカしたことがないという。
でも、それはどちらかが我慢して言いなりでいるのではなく、言いたいことはふつうに言い合い、
そうか、そうだね、そうかな、こうかも、なるほど、そうかも、と言う、穏やかなやり取りで゙話し合いができる相手のようだ。
それは、誰とでもできることではない。
やはり、相性なんだろう。
私から見ると、彼女も素敵だけれど、息子もまた、同じように「ごきげんさん」を渡しているからこその関係に見える。
穏やかに、にこにこし合う二人を見るのは、幸せだ。
大ヒットのNHK「ごちそうさん」ではないけれど。
人生は「ごきげんさん」で暮らしたい。
私も、ごきげんさんで、暮らせる人生を、選んでいこう。
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