朗読士物語

のんたん

2018年02月27日 23:57

朗読士®
商標【 朗読士 】登録第5553761号 
区分第41類 
商標権者 池内典江

こどものころから朗読をしてきました。
部活も放送部でした。いろんな通信添削講座はうけましたし、参考本もたくさん買ってきましたが
特定の師匠はなく、組織もなく、独学です。
NHKをはじめいくつかのコンテストで賞もいただきましたがトップに立ったことはありません。
よく言われるのは、読んでいるとは思わなかった、話してると思った、とか、「独特だねー」とか(笑)
わたしのは「すがお朗読」なのかもしれません。
だけど、ただただ好きでしてきたことが、いつのまにか仕事になっていました。
おかしいでしょう、子どものころから読むことが好きで楽しくて
夢中でしていただけだったのに、そのうちいろんな依頼が来るようになって、おもしろいからそのたび模索して作って本番して、を繰り返し。
喜んでもらえるのがうれしくてなんでも声の仕事は受けてきました。そしたら今度は講師の依頼が来るようになって。気がつけばこのまちで声のなんでも屋さんをしている。
この声で、原稿を読む、本を読む、新聞を読む。手紙を読む。絵を読む、風景を読む。
歌う人の想いを、楽曲の背景を、踊りの物語を、旅立つ人の伝えたかった心を、この声で読む。
わたしが声で読むものは、いつも誰かのために、誰かと誰かを繋ぐためにありました。
そして、声で読んで伝える仕事、人という字に寄り添う士の文字で表す朗読士という名称を使うようになりました。
その名称で6年前に商標を個人で取りました。
きっかけは亡き夫が「あなたはとてもいい世界を仕事にしたんだね、聞いてびっくりだった」と生前にいっていたから。
それまでほとんど私の仕事には関心がなかった人だったのでわたしもびっくりしました。
自宅療養で家にいるようになってかわるがわる地域の人たちからはなしを聞いて初めてわたしのしていることが理解できたといってくれました。それまではたんなる趣味だと思っていたみたいです。
そう、朗読は仕事にはならない、仕事じゃない。それが世間一般の見解です。
だから、朗読を仕事として生きると決めて、新盆に特許庁に申請を出しました。
半年後に登録が成せました。
朗読の世界にも流派みたいなものがあるようです。
わたしには師匠も組織もありません。でも、一言では表現しがたい「わたしの朗読」タイプはあります。それを人に押し付けるつもりはないけれど、同じように、風合いは違えど自分で作り上げてきたスタイルを個人で勝負している「士」な朗読をする人がいたら、そして不遜ながら、これだけ朗読を聴くことが好きな聴きオタクな私にその人のスタイルで鳥肌を立たせてくれる読み手に出会えたら。
望んでくださればご一緒に朗読士の名を使っていただきたいと思っています。(肩書としての無償使用許諾)
OKをいただければのはなしですが(笑)
誇り高き一匹オオカミさんのエンブレムにしていただけたらいいなぁと妄想しつつ、わくわく朗読をしつつ、聴きつつ、を続けています。
やっとひとり出会えました。つぎはいつでしょう。
出会えた彼女はここにいます。





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