イトーヨーカ堂塩尻店

のんたん

2009年11月01日 22:53

不採算のため来年2月までに閉店することが決まったイトーヨーカ堂塩尻店。

塩尻大門商店街の真ん中にあって、100円バスで街に出てくるお年寄りには、命綱のようなお店だ。

うちにも年寄りがいるが、買い物をするのに、あちこち回る体力はそうそうあるものではない。

バス停で降りれば目の前にイトーヨーカ堂があって、衣料、キャッシュコーナー、食料品、薬局、クリーニングも書籍も、
みんなそろうありがたい店だった。

この店は、いつも地域と共にあった。

大門商店街の様々なイベントに、積極的にかかわり、場を提供し、知恵も労力もおしまず「仲間」であってくれた。

県外資本の大型店は市内に幾多もあるが、このような取り組み方で「地元」に密着してくれていた店舗は
そうないと思う。

昨日のハッピーハロウィンも、大門商店街を歩行者天国にしてのお祭りだったが、

イトーヨーカ堂の明かりは、市民を迎えてくれる灯台のように夜の祭りに安心をくれていた。

地下のフードコートは仮装した子供連れや若者であふれ、

各階の店の中まで祭りの延長のようにスタッフも振る舞っていてくれて

まるで店全体がハロウィンパーティーのまちの中のようだった。

イベント関係を一手にプロデュースしているらしい社員の内海さん(肩書きは知らない)が、今年も仮装姿で飛び回っていた。

彼はいつも、このまちを考えてくれてきた。

まちに、なくてはならない 人たちが、店が なくなろうとしている。

なんとも、さみしい。




関連記事