映画 『アリス イン ワンダーランド』
ヘレナ・ボナム=カーター演じる「赤の女王」が素晴らしかった。
エキセントリックな演技をつづけながら要所要所で一瞬見せる彼女の細やかな表情。
アリスでもない、白の女王でもない 帽子屋さんでもない、
私は、あの赤の女王を抱きしめたかった。
誰よりも、愛されたかった人。愛し方を知らなかった人。
愛された記憶がないものに、愛し方を学ぶ力は生まれないのだ。
でも、だからこそ、誰よりも 人を愛したかった人。
信じられるものなどないとあきらめながら、信じたがっていた人。
それがよく出ていた。
終盤、鎖につながれ追放を宣告された瞬間の彼女のセリフが泣けた。
わたしが脚本家なら、筋を曲げてでも
ハートのジャックに 赤の女王への愛を持たせたかった。この一瞬だけでも。
うなづくだけでいいから、彼女のセリフにこたえてほしかった。
まだ上映中なので、ネタばれしすぎてもいけないのでこんな書き方で、
見てない人は意味がわからなくてごめんなさい。
もし見たら、へ~~そんな風に見える人もいるんだぁ、と思ってくださいませ。
関連公式動画 :
http://www.youtube.com/watch?v=vG2w8DzrwA4
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