第4講座 群読体験(朗読ボランティア養成講座)

のんたん

2010年06月30日 11:13

講座開始時間になっても8人もこない。

ちょっと内心ビビった(笑)が、定刻で講座を始める。

10分遅れくらいでぞくぞくと来場。駐車場が何かのイベントで混んでいたらしい。 (ほっ)

前半は「声の5つの要素」について。以下資料文。

第2講座で自分の声に自覚的になるワークを、第3講座で、音声表現を学びました。
第4講座では「声の5つの要素」について学びます。

第2講座で体感したように、感情が変わると言い方は変わります。
では、「声」は、どうしたら変わるでしょう。
声優のように声色を作るという作業は、朗読には向きません。
あくまでも、あなたの地声そのままに、物語の場面、せりふ、あるいは記事内容、アナウンス場面設定にそって声を変えていくことが必要です。(読み分け)
ここでは、5つの要素を使って、声を変える体験をしていきます。

読み分けの基本せりふ「声はどうしたら変わるの?」
で言い分けてみましょう。

1 大きさ
  あなたの一番大きい声と小さな声で

2 高さ
  あなたの一番高い声と低い声で

3 速さ
  できるだけ早く子音が溶けないよう明瞭な声で
  一息でできるだけゆっくり
  ※いつもの自分の早さも考えてみよう

4 間
  テンポ・リズムをかえるアイテム
 例題セリフ「なんでそんなことをするのよ。信じられないわ。どういうことよ。」

「。」と「。」のあいだの間を変化させてみる。
①言葉は早いのに、間をたっぷりとる
②言葉はゆっくりなのに、間をつめて
※ いろいろ試してみましょう
5 音色(おんしょく)音質
  からだへの共鳴の仕方、イメージによって声の質をかえることができます。
  声帯模写や物まねを、ということではありません。
  なりきってみることで、あなたバージョンの音質がでてきます。

なりきり例題「おすもうさん」「鼻声」「バスガイド」「メイドカフェ」などなど。

※ひそかにやってみたいキャラクターはありますか?挑戦してみましょう。


日常から声の表現が豊かになると、表情や感情も豊かになってきます。
精神論で「感情が豊かな人になりましょう」ではなく
技術的に「豊かな声をもちましょう」と考える。
感情は自然に豊かになっていきます。

声の要素5つが豊かになれば、朗読表現は飛躍的に豊かになっていきます。 (資料文ここまで)


なるべく普段自分の声らしくないパートをやってもらう。

普段低めの声の人に高い声で、早口の人にゆっくりで、という具合。

いつもの自分の声なのに、自分じゃないみたい;を体感してもらうことで

自分にある「声の幅」を認識してもらうため。

不登校教室やほかのワークでも、笑い声と発見が多く出るワーク。

今回もみなさん、なかなかにのって体験をしてくれた。


後半は群読体験。

グリム童話を数人のチームを組んで読んでおく。
第2講座から繰り返し行っている「声パス」の意味をここで発揮。

さらに前半でやった声の5つの要素を使って、登場人物や地の文の読み分けを工夫する。

見本に有線放送で流した群読を聞いてもらう。

複人数で一つの話を朗読し、地の文の読み、セリフなどが人が変わっているのに違和感なく物語に入り込める手法。

チームごと読みの分担を決め練習。順番に朗読。

最初はチーム内の息を合わせることに集中。

2回目は、メンバーを変え、段落ごとにチームをわかる。

今度は、前のチームから自分のチームへの話の引き継ぎを違和感なくつなげていくことに意識してもらう。

個人の朗読と違い、テンションや語り口をなるべく揃えていくことで一つの空気を作る練習。


活動の中で、たとえば対面朗読や民話朗読などで必要となってくる手法であることを説明。


次回前半は、いままでの講座体験、「自分の声の自覚」「音声表現」「声の5つの要素」を考慮して、初回から作り込んできた自己紹介文の録音体験。この録音は、個人添削課題とし、後日添削と共に返却予定。

次回後半は、対面朗読のロールプレイング。

自分の好きな本を1冊持ち寄ること。表紙を隠してシャッフルしてロールプレイングに使います。


声の整理体操は、ハミングで一曲「ふるさと」

みんなでお掃除。解散。







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