意識の分散とリズムの共感
演劇集団キャラメルボックスの成井豊氏が出しているワークショップ本が好きでよく参考にしている。
脚本家であり演出家でもある彼が「見たい」演技は「演技をしない演技」
演技をしようとしたやった演技は「うそ」。
ただの「フリ」に過ぎない。
フリではなく心を動かすこと。
それは「感情開放」からくる。
そのために、劇団では「クラウン」のワークもよく行っている。
彼の提唱するワークは、だからなのか、私にはとてもしっくりくる。
今回の教室で子供達に楽しんでもらったのは「牛タンゲームとタオルパス」
この二つのゲームは、意識の分散とリズムの共感を自覚する訓練となる。
もちろん、すごく面白い。
このゲームのあと、その感覚を落とさないうちに
「声パス」に移行し、文節パス朗読で1作品をしあげた。
題材に選んだのは練習文として風の又三郎の有名な部分。
「どっどど~~」のひとかたまり。
そして中原中也の「サーカス」を本朗読とした。
・・・。
8人で文節パスしたのに、ひとつの作品になったよ。つぎはぎに聞こえない
ひとつの朗読になった。
きもち、よかったなぁ。
この「気持ちよさ」の小さな経験を積み上げて、朗読が好きになっていってくれたら幸せ。
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昨日入院するもあいかわらず食欲が出てこない父。
昨日置いていったヨーグルトはひとつ食べてあった。
全粥なので少しでも食べやすいよう海苔の佃煮や酒盗など持っていく。
声が少しかすれている。つめの色が白い。尿量が少ない。
血尿で貧血があるのかもしれない。
点滴とお薬が効いてきてくれるといいな。
さすりたいけど、触らせてくれない。
前に「してもらうことが癖になると、いないときに足りないと感じるのがいやだから」といってたことがある。
その感覚はよくわかる。
してもらってしまうと、つぎにしてもらえなかったときに、不満という感情が自分の中に起こる。
わたしも、その感情を持ちたくないので、極力、家族に何かを「してもらう」ことを避ける傾向がある。
そっか。この面倒くさい性格は、父譲りであったのか。。。
そのうち、えーい、かまうものかと触らせてもらうことにしよう。
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