プロの目にうつる幽霊
あるカメラマンさんと知り合って。
「あんたは幽霊みたい」と言われた。
その時は笑い飛ばしたけど、それから何度もいわれるので
内心ちょっとへこみつつ。
でも、この人の写真は、すごくいい。ほんとにいい写真を撮る人なのだ。
その人の目が、わたしを「幽霊」「うらめしそうな顔やん」と感じるのだから
核心を突いているのだろうなと思う。
こういう助言を「意地悪」と感じる瞬間、自身の根幹に被害者意識のでやすい卑屈根性があることを自覚する。
つぎに「どうせ・・」という単語が頭に浮かぶ。
ほら、でた。どうせ私なんか、の精神。
これが「恨めし顔」を形成する要因なんだろう。
自信のなさ、とも言える。
そして反発心。
これは今の自分を肯定して欲しい甘えの発露だ。
と考えていくうちに。
この人の「やさしさ」に思い至る。
耳痛い言葉をくれる人は真の意味でやさしいのだろう。
当たり障りなく通り過ぎれば面倒はないのだから。
何年かのちになるかもしれんけど、
「ちっとはましな顔になったやん。」と言われる人生を送っちゃろやないかぃっ!と
ぷち奮起をわたしに植えてくれた人。
ありがと。
背筋を、のばします。
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