堕落論
「堕落論」坂口安吾
人は正しく堕ちる道を堕ちきることが必要なのだ。
堕ちる道を堕ちきることによって、自分自身を発見し、救わなければならない。
だが人間は永遠に堕ちぬくことはできないだろう。なぜなら人間の心は苦難に対して鋼鉄の如くでは有り得ない。
人間は可憐であり脆弱ぜいじゃくであり、それ故愚かなものであるが、堕ちぬくためには弱すぎる。
堕落するにも、強さが要るね。
へたれには、人間に戻ることさえも、また難題なはなし。。。
堕ちきれんなぁ。。
かなりの堕落の中に居ながら、自分可愛さが汚れん道を模索する。
堕ちきれんかったら、自分を取り戻せないんだろか。。わからん。
まだ、足がはえない幽霊で、いる。
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