悩みの靴下
おばあちゃんの足首はわたしのふくらはぎほどある。
ふくらはぎは、わたしのふとももほど。
なのに足のサイズは22センチ。足首の太い紳士物では、用をなさない。
彼女サイズの介護用の足首のゆるいタイプを履いてもらっても、むくみも強いので、
靴下の履き口が、くっきり跡がつくほど、足首に食い込んでしまう。
履き口に切れ目を入れれば開くが、これだと足首が寒い。
いろいろなタイプを買ってみたが、どれもいまひとつ有効なものがなく。
で、形状記憶をさせる、ようは、口を広げちゃおう作戦を敢行。
新しい靴下を、太いものに履かせ、伸びきらせちゃうのだ。
良い形のものはないかと家の中をあれこれ探してみると
ちょうどいいサイズだったのが、丸寸胴のウェットティッシュのボトル。
これに履かせ、早く伸びきるようにストープの前を定位置にし、1週間。
履き口のゴムは、ようやくあきらめて、その弾力を放棄し始める。
おばあちゃんが履ける状態に持っていくのに、なかなかに「追熟?」がいる靴下事情である。
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