ロールプレイング
ヘルパー講座。
訪問介護のロールプレイング。
認知症のおばあちゃん役を担った。
お姑さんとの日々が頭をよぎる。
彼女がいいそうなこと、しそうなこと、受け答え。
そのままに演技を続ける。
「なりきり」で身に入ってくるのは、介護する側では気がつかなかった、される側の視点。
ヘルパー役を担った若いママさんの困惑を目の当たりにしながら
そこに、かつてのわたしを見る。
見当識障害、せん妄、被害妄想、徘徊、暴言。
腫れ物に触るように、おずおずとかかわり、それをカバーするべく一生懸命笑顔を作ろうとする、若ママさん。
認知症の症状はそれが病状であってもすべてその行動の根幹に「理由」がある。
講師の先生のアドバイスは的確で、ああ、そうか、そうだったのかと
年数を経てようやく得心する部分があった。
この実習の中には末期患者のケアや視覚障害、聴覚障害を持つかたへのケアもあり。
「必要のない」学びと思って手も出さなかったこの世界は。
何だ、必要なものだらけだった。
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