灯台もと暗し

のんたん

2009年12月22日 18:44



ソーシャル


認知症だが認定はこの春の基準改正で要支援1の判定にさがってしまっていたお姑さん。

リハビリ通所施設にディサービスで通えるようになるまで、内科、神経内科、外科、リハビリテーション科とあちこちに

何度も受診し、けっこう手間がかかった。

でも、通いだしてわずか1月半でリタイヤとなった。

まず、お仕着せのプログラムがだめ。ぬりえやら、文字、数字をいじるのがとくに。

人と比較されそうな作業がいやなのだ。

それから、普段は居間で、けっこう高めの室温にして、頭まで背もたれのあるリクライニングソファにいるので

広い部屋で、通常温度で、普通のいすに座っているのがだめ。

自宅では見たい時にテレビをつけっぱなしにしてこれたので、ディの1日の中に手持無沙汰もあったようだ。

お風呂も、入っていたいだけ浸かっていられないのがだめ。

う~~ん。。。

ひざ痛持ちなので、リハビリもしてもらえて、お風呂も手伝ってもらえて、ご飯も出してくれて

こんなに最適なところはないと思っていたのだが、すっかりあてがはずれた。

で、ふたたび、自宅こもりな日々に戻ったわけだが、

夫が進めるリハビリ運動は、なかなかその気にならないようで、ソファで、寝ころんでテレビを見るだけの日々に。

でも、もともとは、そんな「のて」人間ではなかったわけで、どうしてものかと思っていたところだった。

だが、私が暮れの大掃除とばかり、ここ数日片づけものにいそしんでいると、

お姑さんが、ふと、めずらしく、こんな声をかけてきた。

「おかあさん、あたしにもなんか、仕事ちょうだい。」

お。いいぞ。♪

頭を巡らせ、なにか無理のない、危なくない、達成感のある作業はないものかと頭を巡らす。

じゃ、申し訳ないけど、片づけものしてたら一杯段ボールが出ちゃったから、

縛れるように、開いてもらえます?

ほいほい、お安いご用、とばかりにばすんばすんと、箱段ボールを熨していく。

おぉぉ~。たくましい。

別人のようだ。

かんがえてみれば、もとは建材屋のおかみさんだ。こういう作業は、水を得た魚、なのかもしれない。

わーーーー、早!きれいになったよぉぉ、と声をかけると、にこにことして、その日は夕飯食べたら、ことっと寝てしまった。


なるほどぉ。灯台もと暗し。

人にはそれぞれ、やりたいやりかたのリハビリを探せばいいのか。

段ボールつぶしは、腕筋も使うし、腰も使うし、脚も使う。たたみ終わると、アー片付いた、と楽しい気持ちになる。

いい作業じゃないか♪

ヒントを得たので、さて、あとはどんな仕事が楽しいだろう。

このところ、お姑さん向きの、体を使えるお仕事を、毎日物色中。


関連記事