介護プロの力
認定がつくまで、おばあちゃんを預かってくださっている施設の閉鎖棟の中で、
スタッフさんの介護を見るにつけ、「プロ」の力をつくづく感じる。
日によって時間によって症状が違うので、仕事の合間に洗濯ものを入れ替えに行くたび状況が変わっている。
穏やかに話せて、手を振ってさよならできるときもあれば、一緒に帰るからと握った手を離さない時もあり。
そんなときは一緒に病棟の中をおしゃべりしながら手をつなぎぐるぐると歩くうちに、
ころ合いを見て介護士さんがおばあちゃんの気をそらしてくれてその手をとり、自分の背中でわたしを隠しながら
「行っていいよ」と目配せしてくださる。
閉鎖棟に入るには、スタッフさんの同行が必要なので、他の階でお願して連れて行っていただくのだが
忙しいさなかでも、はいはい、と快く付き合ってくださる。
帰りもしかり。
閉鎖棟の職員さんはおばあちゃんのくりごとにも、流し過ぎず、突っ込みすぎず、相手をしてくださっているので
私だと根負けしたり、疲弊したりしていた事柄が、なんなくこなされている様子をみると、
さすがだなぁと思う。
食事も家では刻み食だったのに、1週間で普通食で食べられるようになったとのこと。
栄養士さんが電話をくれて、「切り替えてみましたが無事に食べられるようなのでこれでいきますね」と。
ありがたい。
ほんとに。 いつも、手を合わせて帰ってくる。
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