戦う父

のんたん

2011年02月22日 22:42



戦うというと気負いを感じさせるが。

淡々と粛々と、向き合うといった感じかな。

父の肺には小細胞ガンが発生。

間質性肺炎があるうえに今度のガン化で

胸水は満杯近くたまり、呼吸を困難にしていた。

今日、ガンの種類が特定されたので告知。

比較的、抗がん剤が効きやすい種類のガンだとのこと。

ただ、一昨年の膀胱がんと違い、今回は全身に点滴で入れるので副作用もしっかり出る。

白血球の減少、血小板の減少、体力の低下、免疫力の低下、正常細胞へのリスク。

それを踏まえたうえで

「抗がん治療、してみますか?」と医師のお言葉。

父は「じゃ、明日からお願いしますわ。」と。

闘病という言葉から連想するのは「病と戦う」壮絶だが、

この父は、こんなときでさえ、いつもの父のままでいる。

もちろん、心情には、想いはあるだろうけれど。

受け入れて、あきらめず、でも闘志などはもたず、

淡々と、するべきことをしていくのだと、今日も自身の病状と数値と医師の説明の記録をとる。

わたしのできることは、毎日病室に通っては、たくさん出ている洗い物を抱えて帰り

せっせと洗濯ばあさんをすることと、わたし自身が風邪をひかないことだ。

抵抗力が弱れば、元からある間質性肺炎の悪化のリスクもある。

雑菌を持ち込まず、健康で父に接することが、私の務め。

頼りなくはありますが、娘は戦友にさせてもらえますでしょうか。

そばにいられること、幸せです。

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