らしく生きてもらう
主治医の先生とおばあちゃんの今後の治療方針についてご相談。
CTとレントゲンの状況から、胃の断層図に針の穴ほどの空洞しか認められず、
胃の内壁が異常に厚くなっている様子が見える。
胃カメラをいれてみて、入れば細胞をとってきて検査をするし、
カメラも入らないようなら中に何かが邪魔しているということだから
また別の方法で検査を考えるとのとこ。
もし悪性だった場合の処置についてのおはなしだった。
まず、高齢であるので手術は体力を落とすから、望まないこと。
点滴治療にしても、認知症があるため長時間の安静は説得しても無理だろうということ。
(点滴自分で抜いちゃったり、歩き回ったり)
かといって、拘束はしたくない。
積極的な化学療法を望まず、対処療法、飲み薬でできるかぎり、通常の生活を維持していける形を、と
お願いをしてきた。
食欲も血色もいい、食事量は、夫の量より多いくらい。
よく寝て痛みもない。
特有の症状(妄想言動)は、お薬のおかげでかなり落ち着いている。
高齢の幸い、もし悪性のものだとしても、年単位でゆっくりの進行。
「数年はお元気でいられるでしょうし」とのおはなしだった。
人一倍、怖がり、痛がりのおばあちゃん。
お医者が注射器をかまえただけで、刺さる前に「痛い!痛いよ!」と診療室に響き渡る叫び声をあげるほど。
認知症は神様が下さった最良のお薬だったかもしれない。
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