最先端医療からアナログ医療へ
最先端設備と医療を施す大病院から、地元の古い病院へ転院した夫。
転院して、始め病室に入った時はその落差に「おぉっとぉーっ!」と腰が引けたが。
さすがに「この部屋じゃちょっと寒すぎるね」と早々に部屋替えをしてくれて
いくぶん良い部屋に移してくれた。最初に入った部屋は1重だった窓が
部屋替えしてくれたのは2重サッシの部屋。
ずっとあったかい。よかったぁ(ほっ)
個室ながらトイレは廊下の外で共同、和式便器。さすがにちょっと無理なので部屋にポータブルを入れてもらい。
テレビなし。風呂なし。タンス、クローゼットなし。電動ベッドなし。オープン棚、あり。
いままでのシャワーつき、冷蔵庫テレビ完備のビジネスホテル形式の個室に目が慣れていたので
最初は心配だったんだけど、夫はすこぶる居心地がよい様子。
塵一つない衛生的な病室から、生活感あふれるシミや落書きが残る歴史ある病室への引っ越し。
夫は、こういう環境のほうが気が楽なんだ?ふむ。
寒いのでそうそうに、電気敷布と毛布を家にとりに帰って持ちこみ、エアコンで部屋があったまるまで半纏を着てもらって。
国道沿いの病室。閉めてはあるが窓から車の音や喧騒がかすかに入ってくる。生活感どっぷり♪
食事の前にやかんもってお茶を注ぎにきてくれる看護助手さん。
あら、なつかしい。そうそう、お産の時の病院はこうだった。
焙じ茶。良い香り。
それから具なしのおみそ汁とおもゆがきて、夫なんと完食♪
担当の看護師さんも面白く。
点滴が途中でもれてしまって、いろいろ工夫してくれたけどうまく入らない。
そのうち、点滴袋から直接液が垂れ始め。
前のところなら即効始めから針をやり直して続けるところだろうけど、ここでは
「ダメだねぇ、どうする?」と夫に聞いてくる。
(え?どうするって患者に聞く?)
夫「もういいや、今日は。やめとく。」
(へ?;やめるの?)
看護師さん「そだねぇ、ご飯たべれたし、まいっかぁ、また明日の朝、仕切り直そう。」
夫「うん、そうして。針なしで寝たいし。」
(ぅをーっ;いいのかそれで;)
看護師さん「はいよぉ。そうしましょう。」
とさっさと点滴と針はずして持っていく。
あっけにとられたわたしに、夫、笑う。
「いいねぇ、この感じ。」
(いいんだ?ふ~ん、この感じが、いいのかぁ・・)
納得。
夫がこの病院を指定した理由を。
おっしゃ。つきあいましょう。とことん。
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