自由の範囲
アナログ医療の利点は自由が効くところ。
清拭に熱いタオルが使いたいので、電子レンジ持ち込んでいい?
湿度が低いので加湿器持ち込んでいい?
「いいですよぉ。」「どぞどぞ。」
わーい、ここに住めちゃうかも、なくらい自由だぁ。
明日の持ち込み品の置き場を確認していると婦長さんが来室。
「さっきの持ち込み電化のことですが。」
あら;やっぱり駄目かしら。。
「電子レンジ持ってこなくても、こっちに使ってないタオルウォーマーあったから、それ使って。
あと、加湿器もあったから、それも持ってくる。それも使ってないものだから、遠慮しないでどんどん使って。」
わぉ。ありがとうございます♪
デジタル化で、使えなくなったまま置いてあった年代物のテレビを片付けてタオルウォーマーを置いてくれた。
加湿器は窓際に。
ありがたや。重い荷物を運びこまずにすんじゃった。
血糖値も前の病院は厳格に150を越えたら、たとえ151であっても
はい、インシュリン打ちます、だったのに
「200越えたらにしましょう。それまでは打たなくていいや。」の先生。
「そら、ありがたいですわ。面倒なくて。」と喜ぶ夫。
「わし、先、長くないのでそう厳密にやってもらわなくても文句いわんし、面倒なことは極力省いてもらってかまわんで。」
「了解です。食べたいもの何でも言ってね、食事のほうに伝えるから。」
「ここの飯はうまいですからね、w 食えるようになりたいもんですわ。」
う。。。(笑)塩分制限とか、栄養士指導とか、前の病院的なものは、みんな「すっとび」医療。
夫は、すごく「自由」そう。
過去2回、この病院に入院したことがあるので古巣感覚の話し方でいる。
前の入院では容態が悪くて気管切開寸前までいったこともあったっけ。
それでも、あのときは持ち直して退院できた。
振り返ってみれば、大学時代の肺炎から始まって、結婚してからも、いろんな病気で、いろんな病院に入院したよなぁ。
頑張ってきたよなぁ。この人。
その彼が、終末に選んだのが、この病院だったわけだ。
自由の範囲を自分で決める。
それが、うん、とても大事なことなんだなぁ。
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