にぎやか
病室に到着し、一息入れて夫のおひげを剃っていたら
病院のヘルパーさん軍団来訪。
「ベッドのマット痛いってゆってたで、替えにきたでぇ。」
ありがとうございます。
やせて腰やお尻の骨がでて、硬いマットだと痛いなぁと言っていたのを
手がそろったところで、替えに来てくれたらしい。
いそいであごを拭き、かみそりをしまう。
「ストッパーゆるいね、これ、あの部屋のベッド持ってくるかぃ?」
「あれだと扉が入らないずら。」
「このマットじゃどうずら。」
「硬いわ、それじゃ。マットの上に毛布ひいてみればいいじゃん。」
「ほんじゃ、こっちと入れ替えて、毛布のせるかね。」
わやわやっと4,5人で、ああでもないこうだろうと相談しながら
いろんな工夫をしてベッドを整えてくれた。
その間、開け放つドアから冷気がくるので夫には半纏と私のコートをかけて椅子に座ってもらい支えた。
ヘルパーさん達が20分くらいの格闘で、あっちにやってみたりこっちを動かしてみたりしてようやくおさまった。
御礼を言って夫をベッドに戻して姿勢を整えていると
一人の年配ヘルパーさんが
「このお父さん夜中に足が出てるもんで、さむきゃいけんとおもって布団掛けてあげてるだに」
「ゆうべも、な?おとうさん。」
と、夫のことを「おとうさん」と呼び話しかける。
夫「あ、ありがとやんす。」
「いやいやぁどいたしまして。ああ、加湿器のみず、いれとかなきゃだわ。」
っすると、すかざず別のヘルパーさんが 「それ、あたしがさっき入れといたわね。」
「ほうかね、わたしもいつも見てるんだがさ。」
夫「あー、ありがとやんす。」
「このベッド足も上がるだよ?これ、な? すこしあげておくかい?」
(ぎこぎこ:手回しで足の部分あげ始め)
夫「あー、まっすぐでいいで、ありがとやんす。」
「ほうかい?んじゃ戻すわね。」
夫「あい。お世話さんです。」
「ほんじゃ、これでいいかね、なんかあったらまたいってねぇ。」
と、でていきかけて
「ふんでもついでに床拭いとくか。」
とばっばとモップ掛け。
「あ、モップかけて濡れてるですべるでね、乾くまでしばらくそこにいてくださいねぇ。」
と、わたしはその場フリーズをもらって、ヘルパーさん退室。
・・・。(笑)
にぎやかかったねぇ、お父さん。
「んだな。」(ふぅ)
(^-^) うふふ。いっぱいの親切を、もらっている毎日だ。
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