飲めず起き上がれず

のんたん

2011年12月01日 16:05

起き上がりが困難になった夫。

電動ベッドとエアマットにしていただけたのはほんとうにありがたく。

ゆうべからお茶を少しずつのめる程度。

ベッドサイドのトイレにもほんの1歩が立つことができない。

飲めなくなった経口薬のかわりに液薬を点滴に注入してくれる。


「和室の障子を新しく貼っておいてほしい。」という夫の願いは

それが何を意味しているのかわかってせつなく。

でもわたしも自分で貼りかえる余力がないので業者さんにお願いして取りに来てもらった。

1両日に出来上がって納品してくれるとのこと。

おばあちゃんが前に住んでいた家に、今住んでいるお年寄りから電話。

手術をして障がいも持ったので介護保険を使って改装をしたいが家主の許可が要るので書類をとのこと。

おばあちゃんが住んでいた家は、彼女が私たちの家に同居に来る時、近所の独居のお年寄りが

お風呂のない家に住んでいて不便なので

「子どもの所に行くならここに住まわせてもらいたい。」とおばあちゃんに頼み。

おばあちゃんは「好きに住んでて。」と明け渡しをしてきた。

そのお年寄りは、おばあちゃんの家に引っ越し、自分の家だったところはもう更地になっている。


「借りるときに好きに直していいといってもらってあるのだけれど、お役所仕事には書類がね。」

「電話で承諾もらえば、こちらの代筆と三文判でいいっていうから、それでいかしら。」

とおっしゃるので、「申し訳ないがそちらまで確認やお手続きに行けないのでよしなに。」とお話しする。

貸借の書類もない、おばあちゃんとその方との口約束の信用貸し。

夫もその約束を守ってあげてほしいと言っていたので、関係を信じてお任せするのみだ。

入院のご苦労や不自由のつらさなどのおはなしをお聞きしつつ、どうぞくれぐれもお大事にと電話を切った。

福祉課に電話。

介護認定の申請を取り下げる旨、お伝えする。

車の保険の更新期がきてしまったので、ついでに名義と引き落とし口座の変更をすませ、下息子も運転者に加える。

21歳未満なので保険料は跳ね上がったが、いつ運転してもらうことになるかわからないので必要不可欠。

おばあちゃんの施設費の引き落としも、私の口座に切り替えてきた。


ふと自分のメンタルがやばくなっていることに気がつく。

運転中、曲がるはずの角でまがらず、気がつくとかなり通り過ぎてしまって

また戻るのにまた通り過ぎたり。

冷蔵庫をあけても献立が決まらず、ぼーっと10分も経ってしまったり。

業者待ちの時間、家の中で目につくところを片付けようとうろうろとするのに足が動くだけで手が動かない。

ワイパックスを服用しようかと取り出してはみたが、いや待て。

まだ余力があるはずだと思いなおし。

食べてないからおかしいだけだ。

外に食事に出た。



セットものに、もう一皿追加し。

挑み食い。

完食したし。吐き気もこない。

ほらね。人間、食えるうちは大丈夫。

おし。

仕切り直し。

再び病室に行こう。








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